ユニバシアードの大会で衝撃的だったのは、トルコ代表チームに対する地元の応援です。
国際大会とはいえ、通常の試合で観客席にいるのはほぼ地元のボランティアスタッフか、テロを警戒して警備にあたる警官だけです。
しかし、トルコの試合に限っては会場が別空間に変わります。試合開始に向けて、閑散としていた会場に次々と入場者が続き、試合開始時には通路や階段までびっしりと人で埋め尽くされました。
ウォーミングアップのためにトルコ代表選手が通路から出てこようものなら、一斉に立ち上がり、英雄を迎え入れるかのような、いきなりのスタンディングオベーション。次いで会場全体で何やら応援歌の大合唱が始まり、その盛り上がりは最高潮に達します。
試合中はこの大応援団によって本当に耳が痛くなる熱狂的な大歓声と、相手チームに対してことごとく浴びせられる大ブーイング。あまりのボリュームに耳の痛みを感じながらも、日本の現状を思いつつ、応援の迫力と頼もしさにはうらやましさも感じました。