名監督と称される人々の共通項のひとつは「独自の哲学」を持っていることにあるでしょう。しかし、それは決して監督が自分勝手な考えを押し付けるという類いのものではありません、
チームづくりをして行く中でどんなタイミングでどのように考えを伝えていくか、選手の共感を得ながら「独自の哲学」をチームに浸透させていくことが重要になります。
そのためには指導者である監督自身も、より一層「哲学」を磨き、それを監督の「個性=カラー」として定着させていくことが求められるでしょう。
本講習では、スペインでの7年に及ぶ指導者修業を経て、昨年からJリーグ湘南ベルマーレU-15南足柄の監督を務める倉本和昌氏を講師に招き、「監督のカラーをいかに浸透させるか」と題して全2回の講習会を展開します。
高校卒業後、指導者の道を歩み始め、20歳で単身、世界トップレベルのスペイン・サッカー界に飛び込んで、泥臭く、しかし誰よりも実践的にスペインのサッカー指導の現場を体感してきた倉本氏(スペインサッカー協会公認上級ライセンスを日本人最年少で取得)は、「自分の色をどう出していくかにこだわる」と言います。