まずこの写真を見て欲しい。大西みつる氏はここに見られる通りの人です。柔らかい物腰とわかりやすいことばを選んで語る、少し関西訛りではあるけれど、それがまた独特の人柄を示しています。経営学修士(MBA)などというと「生き馬の目を抜く」イメージが先に来ますが、それとは正反対にいる人物です。
小学2年生から地元のリトルリーグに入り、高校、大学、社会人と野球一筋の人生を歩んでこられ、ホンダ鈴鹿時代にはGM(ゼネラルマネージャー)として日本一も経験。その後、監督も勤めましたが、思うような成績が残せず、このことがきっかけとなって「強い組織創りとリーダーシップ」が人生の命題になったそうです。「ホンダ」という日本でもまれな企業風土を持つ会社で、日本国内のみならず、米国での人材開発・組織開発に携わった経験は、私たちの想像を超えた貴重な知見をもたらしたに違いありません。それはちょっとした経験談を伺うだけでも容易に知られます。
今回、大西氏がファシリテーター(まとめ役)と言う立場から実践的な「討議形式講習会」を展開し、本質的な質問を投げかけていく中で、参加者のみなさんに1ランク上の指導力を身につけていただきます。各回で取り上げられるケースは正解を求めるものではなく、ケースを通じて、参加者自身指導者としての思考力、実践力を高めてもらう内容となっています。全体討議の後は、大西氏が理論的なまとめを行います。