「選手の心をつかむ」第４回目は、元サッカー日本代表監督、加茂周氏をお招きします。とかく代表監督時代だけがフィーチャーされますが、ヤンマーディーゼル時代、現Jリーグ・チェアマン鬼武健二氏と監督、コーチという立場でヤンマーを当時の日本リーグトップチームへと育て、天皇杯を獲得しています。その後、神奈川県リーグにいた日産自動車サッカー部に監督として招かれ、会社とプロ契約して退路を断ち、ゼロからのチームづくりに奔走しました。5年目で日本リーグ1部にあがり、10年目で初の天皇杯を獲得しています。その勉強ぶりは地道で、徹底していますが、「サッカー」を追い求める姿は求道者の面影さえ漂います。

　指導者としての決断力に富み、勝負師としての面も加茂氏を特徴付けますが、その裏には非常に細やかな心配り、配慮が働いていることはあまり知られていません。自らを日本人初のプロ監督と呼ぶ一方で、日本代表経験のない唯一の代表監督とも言います。選手時代のオーラに頼ることができない分、選手に理解を求め、導くという方法において自らに妥協を許さない姿はまさにプロフェッショナルコーチであり、着実に結果を残すことが絶対条件でした。

　加茂氏が日頃、選手にどのように接し、どのようにしてチームを率いて来たのか。またプロや代表選手と学生選手の違いに着目して、サッカーというスポーツをもう一度、見直してみる機会としたいと思います。

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加茂　周（かも・しゅう）
1939年兵庫県生まれ。サッカー解説者。特定非営利活動法人スポーツ指導者支援協会代表理事。兵庫県立芦屋高校、関西学院大学を経て1964年ヤンマーディーゼル株式会社に入社。1967年ヤンマーディーゼル・サッカー部コーチとなる。1969年FIFAコーチライセンス取得。1974年日産自動車株式会社サッカー部監督に就任。天皇杯、日本リーグ、JSLカップの三冠を２年連続で達成する。Ｊリーグ全日空佐藤工業サッカークラブ監督を務めた後、日本代表監督に就任した。現在はサッカー解説者としてテレビ、新聞等で活躍する傍ら、母校、関西学院大学サッカー部総監督として後進の育成にあたっている。日本人初のプロ監督であり、代表選手経験のない唯一の代表監督である。天皇杯優勝７回。日本代表監督の通算成績24勝13敗11分。

加茂　周氏

選手の心をつかむ　〜チームを率いる：プロと学生スポーツの違いから

開催日：平成21年2月24日火曜日

開催時間：午後6時30分〜午後8時30分　＊受付開始は午後6時になります。

◆品川区立総合区民会館「きゅりあん」　第１グループ室　＊ご案内図PDF

〒140-0011 東京都品川区東大井5-18-1
ＪＲ京浜東北線・東急大井町線　大井町駅　徒歩１分

現在、コーチとして現場で指導をしている方。
また将来、スポーツの育成指導に関わっていきたいと考えている選手や学生。

男女・経験を問いませんが、意欲のある方30名

＊学生割引は専門学校生、大学生、大学院生を対象とします。お申し込み時に、学生証の「在籍する学校の名称、学生証番号、有効期間」を必ずお知らせください。申し込みフォームの「メモ」欄にその旨ご記入ください。

事前のお申込み、お支払いが必要になります。
なお講習終了後、懇親会を予定しております。別途費用は3,000円〜5,000円程度とお考えください。