最終更新日
Thu, Mar 13, 2008
「NBAプレイヤーの素顔」

11)ハードスケジュールをこなす移動手段
 ゲーム後、次のゲームがHomeの場合は、その日は自宅に帰り食事をとるPlayersもいれば、独身のPlayersなどは友人と食事に出かける。翌日の練習はチームで集まり一度行うといったスケジュールになっている。だが、次のゲームがAwayの場合、Playersは敵地まで移動しなければならない。日本で移動と言えば、東京から、大阪、あるいは福岡程度であり、飛行機に乗れば一時間程度しかかからない。NBAは、全米、トロント(カナダ)の各都市を周るので、飛行機でも数時間かかる上、時差もある。
 年間スケジュールは、10月中旬からpre seasonが始まり、regular seasonは11月1日〜4月の第三週目までと、82試合にものぼる。これを一週間に換算すると、毎週平均で3ゲーム、多い時は4ゲームという週もあり、超ハードスケジュールとなっている。この間、常に移動しているということが、どれほど身体に与える影響が大きいか、容易に想像できるだろう。
 こうした過密したスケジュールの中、Playersの移動方法は、チームが保有するプライベート・ジェットだ。一般の人達が飛行機に乗る場合、空港のチェックインカウンターに向かうのだが、時間のない彼らがいちいちそのようなことをする時間はない。予めチームが手続きを済ませており、NBA Playersは空港で待機するプライベート・ジェットにそのまま向かうことができる。プライベート・ジェットは30人乗りのFirst Class仕様。シートとシートの間はゆったりとしたスペースがあり、当然フラットシートにもできる。機内では、食べ物は何でも食べられ、野菜、肉、チキン、魚等、バランスを考えたものが用意されているので、Playersは好きなものをいつでも食べることができる。
敵地に向かうMorris Petersonを激励する筆者。3 Pointerに定評があり、Raptorsの主軸選手だ。
スーツに着替え、プライベート・ジェットに向かうChris Boshと筆者。Boshは2005 - 2006シーズンのNBA All-star playerで、2008年オリンピックの米国代表選手にも選ばれているAll-round playerだ。