最終更新日
Thu, Mar 13, 2008
「NBAプレイヤーの素顔」

8)決意
 トップ・アスリートなら日頃から気にかけておかなければならないことがある。それは自分の体を向上させるために、何を計画的に取り込み、何を排除するかという選択、また、それに臨む不退転の決意だ。

 NBA Playersが行うトレーニングを少し紹介すると、軽く汗をかく程度の運動をした後、ストレッチを行い、それから、必要なワークアウトを行う。ジャンプ力に必要なトレーニングとしては、Leg Press, Leg extensions, Lying hamstring curls, Toe raises, Bench press, Lat Pulldowns, Biceps curls, Abdominal crunches等で、同じ箇所の筋力トレーニングを毎日は行わない。これは、「(筋トレで)鍛えた筋肉を翌日休ませることにより、その筋肉の回復と成長を促せる」という科学的根拠に基づいている。従って、月曜日に下半身の筋トレをやれば、火曜日は上半身、そして水曜日にまた下半身を鍛えるといったやり方を採用している。また、トレーニング中はしっかりとした正しいフォームで、鍛えている筋肉に神経を集中させ、徐々にレベルを上げていく。痛みを感じてしまうようなやり方や、フォームを崩してしまうような無理なやり方は絶対にしない。

 生活習慣について言えば、練習や試合がなくとも一日1.5リットル以上の水分(特に水)をとり、バランスのとれた食事を心がけ、必要な睡眠と休養を取っている。一方、避けるものは、タバコ、アルコール、油っこいもの(ジャンクフード・揚げ物等)、糖分の多い食品。特に、タバコは禁煙者にとっても害以外何物でもなく、公衆の面前で吸うことが違法になっている都市は年々増加している。

30ページ以上からなるPhiladelphia 76ersのトレーニング・マニュアル。オフシーズンの体力作りの方法を各Playerに作成している。
アシスタント・トレーナーのRay Chow(Toronto Raptors)と筆者。バックパック一つで、世界30ヵ国以上で生活した経験を持つタフな人間。人生に賭ける夢や希望を大切にする男であり、尊敬できる筆者の親友だ。