日本男性の平均身長にも満たない僕にとっては、イタリア人の細身ですらっとした風貌は、まさに「かっこいい」の一言である。いかにしてその体を造っているのか。体育人としては気になるところである。食事は、きっと量・質ともに充実しているのだろうと・・・。が、しかし、実際はそうでもないようだ。現地に住む日本人によると、イタリア人はサッカー選手であっても日本ほど食事について気を遣わないらしい。食事の分量も日本と大して変わらないか、むしろ少ないくらいだそうだ。しかしどう見ても、体格(骨格・筋力)は圧倒的に日本よりもしっかりしている。なぜ?トレーニングのため?それとも、もはや遺伝子の違いがあるということなのだろうか。もし、イタリア人が食生活にも気を遣い出したらどうなるのだろうか??海外のスポーツ栄養学事情も興味深いところだ。
イタリア食と言えば、やはり「ピザ」そして「パスタ」であろう。僕らは、本物を味わうため、イタリア滞在中、3都市(フィレンツェ・ヴェローナ・ミラノそれぞれ2日間ずつ滞在)全てで毎日ピザとパスタを食した。
【フィレンツェ】
初日は、荷物が届かないハプニングのために夕食を食べ逃したこともあって、2日目は朝からとにかく「ピザが食べたい」の一心。朝の散歩で見つけた小さな喫茶店で、念願のピザ1ピース2ユーロ(約300円)。中世の建造物を横目に、ピザ、ピザ。ピザって円形だけかと思ったら、四角形もあった。
夜は現地に滞在している友人が予約してくれたお店「トラットリーア・ヴァルファ」に行った。20時に予約したはずなのに、店に行くと『準備ができていないからちょっと待って』と30分待たされる。こんなこともよくあることだそうだ。観光に歩き疲れ、疲労もピークに達してきた頃にようやく店内へ案内された。にぎやかな雰囲気とピザを焼く香ばしい匂いに気分は一気に最高潮!でもここでの感動は、友人が薦めてくれたフィレンツェ名物「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」(写真参照)。分厚いのに柔らかい!イタ飯初日は、ピザよりもパスタよりも「肉」だった。